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you know something?

Use it for myself.

日銀のハロウィーンサプライズについて、色々考えてしまいます


photo by Stuck in Customs

 

「代表なくして課税なし」、アメリカ独立戦争の大義です。

FRB の資産の買い入れには大義がありました。リーマンショックによって毀損した家計のバランスシートのカイゼン、という大義が。

そして、2008年から足掛け 6年。

道半ばで「財政の壁」という思わぬハプニングに見舞われながらも、それすらもチャンスに変えて、市場との地道かつ繊細な対話を通じて、米国経済を回復軌道へと乗せつつあります。

片や日銀の大義とは一体何でしょうか。通貨の番人として看板を一旦下ろして (円安) でも、成し遂げたい大義とは。

貨幣と物の関係性だけであれば、デフレのカイゼンは容易です。通貨の価値を下げる、即ち大量に出回せてやれば、自ずとその価値は下がります。

しかしながら、現実の家計は、まるで家計簿的に単純な物価だけで生計を成り立てている訳ではありません。家計のバランスシートはもっと複雑なのです。

多くの日本人、特に地方にとって馴染み深いところでは、住宅ローンや相続した土地などの資産が大きなウエイトを占めていらっしゃると思われますが、こうした資産価値の下落に対して、政府・日銀が尽力したなどという話を、ついぞ聞いたコトがありません。

ローンはまだ何十年も残っている。しかし、住宅を売却しても二束三文では、人々のマインドが消費に向かうでしょうか?

消費とは、安心できる資金計画が成立して初めて活性化するものです。
設備投資とは、安心できる需要があって初めて活性化するものです。
そして、雇用と賃金とは、安心できる生産活動があって初めて上昇するものです。

今夜 (11/18)、安倍内閣総理大臣は、

今、アベノミクスに対して、失敗した、上手く行っていない、というご批判があります。しかし、ではどうすればよいのか、具体的なアイデアを、残念ながら私は一度も聞いたことがありません。

と申し上げていらっしゃいましたが、「一度も聞いたことが無い」と言い切られた時点で、怒りと諦めの気持ちがない交ぜになった、何やら、気持ち悪い印象を持ちました。

例えば、教授のお話も、この方には大して響いていないんだろうなぁ、という怒りと諦めでもあります。

単純な話、「消費税には物価の狂乱を冷やす」という役割もある以上、物価上昇の途上で消費増税を実施すれば、日銀の大義にもブレーキが掛かり、本丸であるアベノミクスにも「待った」が掛かる状況が発生するのは容易に想像できる訳で、こんな当たり前のことですら、具体的なアイデアを聞く必要があるのか?という怒りと諦めでもあります。

いずれにせよ、衆議院解散は走り出しました。政権与党に代わる政権担当能力を有する政党が存在しない以上、選挙結果は見えているのかも知れません。

しかしながら、本当に、政府は未来の日本のために行動しているのか否か。多くの有権者が、しがらみを超越したニュートラルな視点で、政権を評価し続けていただけるコトを強く願って止みません。

© toomores_such