you know something?

Use it for myself.

卵が先か。鶏が先か。


photo by enigmabadger

 

2011年に WIRED.jp のレギュラー寄稿者募集に際して、応募した落選原稿。

WIRED.jp 掲載の 5つの指定記事の中から 2本以上を選んで、記事に対するレビュー、あるいはテーマ (クラウド音楽配信スマートグリッドなど) に対する独自の意見を、800字程度にまとめたものです。

Facebook 内のデータを徐々に整理 (削除) しているのですが、せっかく書いた文章なので、こちらで公開させていただきます。

まず一つ目は、「クルマの未来、視界良好?」について。

地方に住んでいると、移動手段は限られてしまい、確かに車の存在は重要だ。だからこそ、より環境に優しい車の登場は喜ばしいことでもある。

でも、ふと考えると疑問がフツフツと湧いてくる。

「本当に車の存在は重要なのか?」
「なぜ、移動手段が限られているのか?」
「なんで、いつも枕詞のように『地方』とか習慣的に付けちゃうんだ?」

確かに、ひとつのエネルギーに頼り過ぎず、新旧の手法を効率よく掛け合わせて、自動車が進化していくコトは大事だ。

しかし、自動車はあくまで手法でしかない。

21世紀に突入して、つくづく痛感させられるのは、単体の問題を抽出して解決や打開を試みても、全体の問題の解決には、あまり貢献できていないことだ。

無音の電気自動車でご老人がアクセルとブレーキを踏み間違えた状況を想像して欲しい。電気自動車なんて存在しない方がイイと思うに違いない。

つまり、特に高齢化が進む日本では、人口動態に合致した都市空間の構築があって初めて、自動車などの移動手段の適宜を論ずることができるようになるんじゃないか?ということだ。

人は、まず足で歩き、コミュニティを形成する。自動車が不要になるくらい、自分たちの「まちのあるべき姿」の贅肉を削ぎ落した所で初めて自動車が登場するくらいでないと。

アップルが製品をデザインする時にのように。

3C は 20世紀の産物だ。我々はもっと違う価値観の中で、未来を目指したいと思う。

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