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いつだって、議論は真の競争を包み隠してしまう


photo by enigmabadger

 

2011年に WIRED.jp のレギュラー寄稿者募集に際して、応募した落選原稿。

WIRED.jp 掲載の 5つの指定記事の中から 2本以上を選んで、記事に対するレビュー、あるいはテーマ (クラウド音楽配信スマートグリッドなど) に対する独自の意見を、800字程度にまとめたものです。

Facebook 内のデータを徐々に整理 (削除) しているのですが、せっかく書いた文章なので、こちらで公開させていただきます。

二つ目は、「プラチナバンド争奪戦、行方はいかに」について。

「そもそも電波は誰のものか?」

そう。国民みんなのモノ。しかし、「その電波を使って、みんなに有益なサービスを提供できるのは誰か?」という問いが絶えず成されることは、あまり無い。

電波と言っても、ただの素材。それを皆が望むような新たな製商品やサービスに仕立て上げるコト。ましてや安価に提供することは、大企業にも一朝一夕では実現できない。だからこそ、一つの理想を掲げ、たくさんの参入者が知恵を尽くし、そして、切磋琢磨することが、とても大切だ。

問題は、今の総務省や政治に、そういう青写真が描けるか否か。電波は公共の利益に資するという信念の元、お上に依存せずに一人一人が真剣に考えて意見を発信すること。多くのステークスホルダーの想いが重なり合って市場が形成されることが一番望ましい姿じゃないか。

え?「でも、僕らは対価を支払うだけ。一番得するのは大企業がじゃないか」だって?

Non! 確かにサービスに対価は支払うけど、税収という形で我々は還元してもらえば皆が幸せになれると思わないかい?

え?「税収分を上乗せされてしまう」って?その通りだね。

だけど、僕たちは一連の電気の問題でそれを学習したはずだよ。独占させちゃダメなんだ。しっかり手綱を握って、その上で「競争していただく」のさ。 肝心の部分を企業に渡してしまった「今まで」を変えていくコト。それが「今」必要とされている。

電波は放射能/線のように有害ではないかも知れないけど、あんな大失敗をさせないために、ここから変えて行かなくちゃ。

© toomores_such