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HGUC RX-75 ガンタンク ~ アクリジョンで基本・汚し塗装、そして完成 ~

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前回の更新から、約半年弱が経過してしまいました。

とっくに完成していたのですが、ブログにまとめる暇をなかなか確保できず、今日に至ってしまいました。

toomore-such.hatenablog.jp

さて、前回は、アクリジョンで下地塗装までを終えましたが、水性ホビーカラーうすめ液の希釈によるエアブラシの吹き付けは良好でした.

これならば、基本塗装までアクリジョンでイケるか?と思い、実際に試してみましたが...

  やっぱ、アクリジョンはムズかった!

というコトで、どうやら「ガンタンク」そっちのけで (笑)、その辺りをくどくどと、ご説明させていただかねばならないようです (爆

 

【 やっぱ、アクリジョンはムズかった! 混色編 】

ほぼ原色系ばかりのアクリジョン。イメージする色合いを手に入れるために、まずは混色から始めねばなりません。戦車と言えば、やっぱりシナイグレー、というコトで今回は似非シナイグレーを作ってみるコトにしました。

< 計量 >

いささか大雑把ですが、計量の目安として、調色スティック 1匙を一単位としました。
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< 比率 >

次に、色の比率ですが、「横山宏 Ma.K. モデリングブック2」 39ページ記載の通り、

 

で、早速、黒を 1匙。そして、黄を 1匙。塗料皿に入れて混ぜると... 何というコトでしょう!

  真っ黒!イエローがじぇんじぇん発色しないっ!

結局、オリーブドラブっぽい色に近づくまでに、黄色を 15匙 も投入する羽目になってしまいました。
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最終的には試行錯誤の末、下記比率で最もオリーブドラブに近い色になったものの、

= 1:2:15

考えてみれば当然のコトですが、隠蔽力の弱いカラーは混色においても、そのディスアドバンテージを存分に発揮してくれるようです (苦笑

となれば、白はコレ (下記投稿参照のこと) ですからね。
toomore-such.hatenablog.jp

案の定、シナイグレーっぽい感じに至るまで 20~30 匙 (更に苦笑) のホワイトを必要とし、「白瓶」は完全に空っぽ、「黄瓶」は残量少まで在庫が追い込まれ、危うく混色作業の中断を余儀なくされるところでした
ε-(´∀`*)ホッ

下記投稿でも述べさせていただきましたが、アクリジョンは瓶から出した後の硬化が早く、空瓶に密閉して保管したとしても、粘性が上がる傾向にあり、いずれ制御の難しい「専用うすめ液 (≒ リターダー)」を使用せざるを得なくなります。
toomore-such.hatenablog.jp

できれば、そのような事態は望ましくありませんので、隠蔽力の弱いカラーを使って混色する場合は、あらかじめ在庫を多めに確保しておいた方が無難ですが...

ぐんぐんイエローやホワイトを飲み込む様子を見ておりましたら、「Mr.カラーよりも確実にコスト高だなぁ」と思ったのは、私だけではありますまい (またもや苦笑

 

で、塗装の結果は、一部ダレてしまった箇所はあったものの、まぁまぁの仕上がりとなりました。
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加えて、教科書 (下記投稿参照のこと) に従って、 toomore-such.hatenablog.jp

順調にタミヤアクリルで転輪、および履帯塗り、
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タミヤエナメルでのウォッシングも無事完了し、
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さぁ、いよいよ汚し塗装を!という所で悲劇は起こったのです (ヲイ

 

【 やっぱ、アクリジョンはムズかった! マイペット編 】

勢い余って、いささか汚し過ぎてしまいましたので、「汚し塗装」した水性アクリルの部分だけを落とすつもりで、マイペットを吹き掛けたところ...

  ギャアアア~、アクリジョンも一緒に落ちたぁ!

こちらにも記載されている通り、
hobbycom.jp

一旦硬化したアクリジョンの塗膜は、他の水性塗料のようにマイペットなどで落とすコトはできません。

こうした塗膜の強さもアクリジョンのメリットの一つでもあるのですが、水性ホビーカラーうすめ液で希釈したコトによって、その性質はどうやら水性アクリルに近くなってしまったようです。

思えば、すでに予兆があったのですから、
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この時点で気づかない私がマズいのですが、結局、似非シナイグレーどころか、下地のマホガニーまで落ちてしまい、結局ふり出しに戻るコトに。

とにかく、パニクってしまって写真を残していないのですが、タミヤアクリルのようにズルっと剥けるように塗膜が剥げ落ちるのではなく、斑にハゲ取れる、という感じでしたので、うすめ液が十分に混ざり切っていた箇所はマイペットに反応し、それ以外は本来の塗膜の強さを発揮したのでしょう。
toomore-such.hatenablog.jp

いずれにしましても、メーカー非推奨の溶剤を使用している訳ですから、正常に機能しないのは当たり前でして、やはり、アクリジョン本来の性能を発揮してくれる専用溶剤の発売が待たれるところです。

 

さて、驚愕のリターンマッチの後、ボディのウェザリングをアクリジョンの「タン」で、履帯の色ハゲをアクリジョンの「シルバー」で塗り、

正に紆余曲折を経て、ガンタンクは完成へと至りました。

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DSC01470modflic.kr

終わってみれば、まぁまぁの完成度となりましたが、今回もやはりアクリジョンに振り回されてしまいました。

専用溶剤発売の暁には、このような苦労は無くなると、願って止みません。

P.S.
モデラーズギャラリーでも、ご投票やコメントを頂きました。 ご投票いただいた方々、コメントくださいました皆さん、誠にありがとうございました。

© toomores_such