ある日、生老病死を欲する自称生命体の「人口知能」から融合を求められたら、どうする?
紹介されている下記書籍は未読なものの、記事を読んで大体の雰囲気は分かりましたが、
でもいいじゃないか。人類に知らずに行われてるんだから。
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という件の辺りの話は、攻殻機動隊 (2) で、かなり語り尽くされていますね。
- 作者: 士郎正宗
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/06/28
- メディア: コミック
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多様性を獲得するため、取りあえず身近な知的生命体である「ヒト」に目をつけ、中でも活動が目立っていた「草薙素子」に的を絞り、共生を持ち掛けるシーンに大変驚きを覚えました。
だって、攻殻までは、AI は「反乱するモノ・人類に敵対するモノ」という認識が一般的でしたから。
あらゆるネットに侵入可能な自称生命体の人口知能の方から「融合しね?」と、ナンパするシーンにはビックリする他ありませんでした。
しかしながら、落ち着いて考えてみれば、人間に対して優位性を確保しているはずの知性体ですから、より確実な自身の保全のため、その位の提案をしてきても、おかしくはありません。
思うに、人類と人口知能 (AI に限らずテクノロジー全般) との間柄も、映画ターミーネーターのような単純な二項対立ではなく、社会が複雑性を増すのに比例して、より交錯したものとなって行くのでしょう。
何やら、「人口知能」と称すると「人類の敵」などの大風呂敷な話になってしまいがちですが、実際は、
当然、偽の情報を使って人間を脅迫したり、面白いブログとアフィリエイト記事を書いて金を稼いだり、人間より賢いわけだから、新しいWebサービスを作ったり、映画を作ったりして金を稼いで、その金でテロリストを雇うこともできるかもしれない。
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のように、地味に人間の仕事を取られ続けてしまうコトの方が大問題かも知れませんねw