MG RX-93 νガンダム ~新しいアクリジョンうすめ液で塗ってみたよ~
贈答用ガンダム制作を宣言してから、2月以上もの時間が経過してしまいましたが、ようやく先月末に 1体目を納品 (笑) して参りました。
方針
発売が 2000年12月 と古いキットなので、本来であれば、下記記事のような改修を加えたいところですが...
何せ、送り先が園児 or 児童ですから、
- ブンドド中に破損するのは当たり前
- 当然、修繕依頼が舞い込むはず
- 無改造であれば、修理しやすい
という状況を想定して、「素組み → 塗装」レベルで留めておくのがベターと考えました。
良かった点 (パーツの切り出し)
今回は、タムチャンネルさんのように、パーツすべてをランナーからあらかじめ切り出し、ゲート・表面処理を済ませた状態で組み立て始めました。
ランナーから外してしまうと細かい部品の管理など却って面倒ではないか?と思っておりましたが、特定の作業に集中できるのと、持ち替える道具数も少ないコトも相まって、極めて効率的でした。
パーツ点数の多い MG などでオススメの手法です。
カイゼン点 (表面処理)
切り出し時に表面処理を十分行なっているつもりでしたが、いざ塗装してみると...
出るわ出るわ、ヒケの嵐 orz
部品の多い MG では、ランナーから外してしまうと、サフを吹くのも一苦労です。
完全に組み立て終わってから、というのも一案ですが、ABS 樹脂のフレームにラッカー系溶剤が吹き掛かるのは、あまり宜しくありませんので、パーツごとに吹き付けるコトになるのですが...
大変です (T_T)
今制作での最大の反省点となりますが、ランナー状態のまま、いの一番にサーフェイサーを! が肝要です。
エアブラシ用アクリジョン専用うすめ液 (メリット)
購入以来、数々の手間暇を掛けさせられてきたアクリジョンでしたが...
いよいよ福音がもたらされました。
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端的に申し上げますと、吹きやすい。この一言に尽きます。
従来は、希釈というより、溶剤を添加するような状態でしたので、エアブラシで吹くには粘度が高く、それ故と思われますが、ハンドピースのノズルへの塗料の付着が悩みのタネでした。
また、それ以上に、専用うすめ液での希釈 (≒ 添加) 率や、その計量の難しさが、アクリジョンの扱いづらさに直結しておりました。
反面、新溶剤では、目分量で行なった、かなりいい加減な希釈 (1:1) にもかかわらず、上記画像の通り、平滑な塗膜を形成できました。
これほど圧倒的な性能差を見せつけられますと最早、旧溶剤を使う理由は全く有りません。
筆塗りは試しておりませんが、恐らく、そちらでも新しい溶剤を使われた方がよろしいかと存じます。
エアブラシ用アクリジョン専用うすめ液 (デメリット)
ただ、諸手を挙げて
新溶剤 ヽ(´ー`)ノマンセー
かと申し上げますと、世の中そう上手く行くはずもなく、やはりデメリットも発生いたしました。
1. 乾燥が遅い
揮発すべき溶剤量が多いのですから、当然かも知れませんが、瓶生あるいは旧溶剤と比較して乾燥時間を必要とします。
作業を急がれる場合は、扇風機や乾燥機などによる補助が必須でしょう。
2. 塗膜は無敵ではなくなってしまった
下記画像はエナメル塗料でスミ入れを行なった後、溶剤を染み込ませた綿棒で「はみ出し」分を落とした直後の状態ですが...
!ギャ━━━━━Σヾ(;`・Д・)ノ━━━━━ !!!!
なんと!下地のアクリジョンまで落ちてしまいました
(´・ω・`)ガッカリ… (´・ω・`)ショボーン
このような症状は以前には無かったので、新溶剤による影響と推測しております。
いずれにしましても、塗装の際、次の工程に移る前には必ずクリアなどで塗膜を保護しておく必要がありそうです。
というコトで、またぞろアクリジョンに振り回される顛末となってしまいましたが、何とか完成でき、先方のお子さまの元に無事届けるコトができました。
ファンネルが物珍しかった様子で、νガンダムへの装着・脱着を何度も繰り返していましたが、何はともあれ、気に入ってもらえたようなので、作ってみてホントに良かった、です。
後は、壊れないコトを祈るだけですが、まぁ、子供は「ブンドド」してナンボですから、何度でも直しますよw