you know something?

Use it for myself.

久々に読みたい本、しかも洋書を見つけてしまいました


photo by Medill DC

 

ベアー・スターンズポートフォリオを受け継ぎ、破綻寸前のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)に資金を貸し出し、金利をゼロ近辺に引き下げた後に相次いで量的緩和(QE)を打ち出した
jp.reuters.com

他紙と比較して、落ち着いた印象のロイターにしては、少し強い口調での論調 (批判?) に驚きを覚えました。

引き取ったポートフォリオは利益を出して収益は国庫に納められておりますし、AIG の破たん回避は多くの関係会社を救いました。また、ゼロ金利中央銀行として問題の無い対応です。

仮に記事が言及するように問題が在ったとするならば、3度に渡る QE となりますが、しかし、3回すべてが無かったとしたら、多くの傷ついた家計のバランスシートの回復は可能だったでしょうか? 恐らく不可能だったでしょう。

筆者は、昨今の米国内におけるバブルの兆候や遅々として進まないゼロ金利解除、あるいは新興国経済について、ある種のイラつき、あるいは不安を以って論を展開しているように感じます。

しかし、新興国為替相場が米国の金融政策に左右されてしまうのは、彼らが構造的な改革を忌避しているコトにも原因がありますし、大体 FRB は米国の中央銀行です。その中央銀行金利の正常化へのトライ ≒ 市場との対話に際して、マスコミはどれだけバックアップしていた (る) のか?と点も考慮せねばならないでしょう。

いずれにしましても、日本でも同様ですが、多くの方が、あまりにも多くのコトを金融政策 (中央銀行) に求め過ぎです。

金融政策は「財政政策とセット」であるコト。財政政策がその効果を発揮するまでの「時間稼ぎ」でしかないコト。この重要な 2点についての認識がいささか不足されていらっしゃるのではないでしょうか。

この点では、オバマ政権も及第点にはとても及ばず、「財政の壁」を発生させる体たらくの果てのレームダック化ですから、逆に中央銀行単独で「よくぞここまで辿り着いた」という評価こそ相応しく、批判はいささか筋違いではないでしょうか。

いずれにしましても、『失敗を覆い隠すバーナンキ氏の「勇気」』と、著書をモジるという、いささか大人気ない題名を記事に付けるほどですから、前議長の新刊に非常に興味を覚えました。

早速、アマゾンさんで価格を調べみましたら、米国と日本との価格差が約 1,000円ほどでしたので、米国で注文しました。

www.amazon.com

The Courage to Act: A Memoir of a Crisis and Its Aftermath

The Courage to Act: A Memoir of a Crisis and Its Aftermath

到着まで約 2週間ほど掛かりますが、楽しみに待つコトにいたしましょう。

記事によれば、総 600ページのようですから、10ページ/日、2か月くらいで読み切れれば、イイなぁ、と考えております。

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