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70兆円の使い道


photo by Lena LeRay

 

さらに緩和したくない…日銀総裁の本音 - Google 検索

確かに、“のれんに腕押し”の状況になっていることは否定しないです。ただ、国債を主に買い入れている以上、こうなることは分かり切った結論でもあると思うのです。

日銀としては通貨の信用を優先させ、B/S を傷つけたくない。だから、国債購入という帰結は分からんでもないのですが、結局 70兆円も買っちゃって、財政ファイナンスだ、とか批判されちゃうんだったら、もうちょっと 70兆円の使い道を真剣に考えた方が良かった、と思わなくもないのです。

それに、大手行はともかく、地銀のポートフォリオ国債依存した却って危険な状態に追い込んでしまっている、という副作用も伴っているように思わなくもないのです (ちなみに、後にボディーブローのように効いてくることでしょう)。

金融と財政の両政策は両輪ではありますが、米国同様、我が国も片っ方の動きが当てになりませんが、そうも言っていられないので、少しでもマネタリーベースをカイゼンさせるために、権限の範囲内で最大限努力することも大切だと思いますし、国債に過度に依存したマネタリーアプローチは危ない、って、こんだけ事例を見せつけられれば、そりゃあ、だれだって直感的に理解できる、というものです。

大事なのは、市場を舞台に、バランスの取れたポートフォリオで、資産を健全に下支えする、ということだと思うのです。 物価インフレの定義や基準はまちまちでありますが、資産デフレはだれもが同意するところでしょう。土地神話など、資産への想いが意外と強い我が国では、間接的であっても、ここを 70兆円で下支えする、というのは、とてもインパクトのある話です。

REITETF、etc。金融工学の発達のおかげで、こうした資産も証券の形で売買できるようになっているのですから、こういう所に介入して欲しかったなぁ、と考えるのは私だけですかねぇ...

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