同じ土俵で勝負する方がマズいでしょうに...
その説明が始まった途端、会場内の一部からは失笑が洩れた。
とのコトですが、逆に、お笑いなった方々は、コンテンツビジネスで任天堂さんが確実に成功する、とお思いなんですかねぇ。
Apple にせよ、任天堂さんにせよ、その成功を支えている (きた) のは、プラットフォーム戦略であって、キラーコンテンツはあくまでカンフル剤でしかない訳です。
私は、DS あるいは 3DS に「Kindle のような無料 3G」や「GPS 機能」を付けて、「子供専用のスマホ」に仕立てれば、スゴいコトになるんじゃないか、と思っています。
ゲーム機としての役割はもちろん、3G 通信によるソーシャな領域。また、GPS は見守りケータイ市場への参入も可能にします。
加えて、有料でも 4G が導入できれば、映像配信すらも可能に。マリオやポケモン以外にも、ガンダムやプリキュア、そして、妖怪ウォッチなどの他社のキラーコンテンツと連携できれば、正に「無双w」状態ではないでしょうか。
また、昨今のお父さま・お母さま方の心配は、スマートガジェットを子供に与えて日常生活に支障が出るコトですが、ハードとソフトの両面でインターネット接続をコントロールするコトによって、そうした親御さんのニーズを埋めることも可能になります。
ウェブサービスで端末に紐付けられたペアレンタルコントロールを提供できれば、なお良し、といったところでしょうか。
ちなみに、プログラマといたしましては、せめて Apple 程度まで開発環境をオープンにしてもらえば、3G 通信と相まってアプリも提供でき、面白いなぁ、と。
こうした、スマホ的機能の取り込みが可能なのは、ひとえに
ハードも OS も内製化しているからこそ
でして、SONY があんな状態になってしまった以上、国産携帯端末を独自展開できるのは、今となっては任天堂さんをおいて、他にいらっしゃいません。
Apple を追うのではなく、任天堂さんが得意な子供たちの領域で、寡占化を目論む。
役員さんはもちろん、株主さんや社員さんなどのステークホルダーの皆さんは、大切なリソースを大事に使って欲しい、と願っています。
ゲーム機ビジネスは、新作ソフトを1本ヒットさせれば苦境を打開できる
そういう意味では、岩田社長さまのこの発言は、確かにちょっとマズいかも。一発屋的なゲーム屋感覚から、少し離れていただければ、よろしいと思います。