ローソンとしては過去最大の買収額となる。
最初、今回の M&A の一報を聞いて、どんなメリットがあるのか想像できず、首を傾げたものでした。
ローソンと言えば、最近は大分良くなりましたが、以前は、店舗は汚れていて清潔感が無く、陳列も雑然としていて分かり辛く、飲料などの開放型の冷蔵庫には今もって違和感を覚えるなど、あまり良い印象がありませんでした。
新浪会長さまはその風貌から、テレビ映りは映えますが、この方が社長さまに就任されてからローソンの何が良くなったのか、と考えますと、色々話題には上りましたが結局、オニギリが良くなった (笑) くらいしか思い出せません。
なので、コンビニとしてセブンイレブンに一枚も二枚も劣る会社が、成城石井を買収するとは... いよいよ現業を諦めて業態転換かっ?!と思ったくらいです。
それにいたしましても...
成城石井の 13年 12月期の純資産額は 188億円。それを 550億円で買収するので、362億円の「のれん」が生じる。これを最長償却期間の 20年で償却しても毎年 18億円強を損失処理しなければならない。同社の同期最終利益は 20億円であり、利益の 9割がのれん償却で消えてしまう
のれん代にビックリですね。
このスピードの時代に、20年分の経営資源を投下してまで、獲得すべきシナジーがこのディールには確かに存在するのか。株主の皆さま方に於かれましては、次回の総会で、ぜひその点をご追及いただきたいですね。