書物を陳列することはとても思想的な行為
一つの態度表明として、僕はこの記事を書き、いつも載せているAmazonのリンクは貼らない。
初めてサムネイル画像無しの記事を投稿します。
上記ブログ主が中立であろう、と葛藤されている最中、その努力を無為にしてはならない、と考えたゆえの画像無し、となります。
普段はどうしても忘れがちになるけど、書物を陳列することはとても思想的な行為だ。
この一文から、真っ先に「図書館戦争」を思い出しました。
ちなみに、この「図書館戦争」、ノイタミナで最初に観た時は「何と荒唐無稽なコトか」と思ったものです。
しかし、物語が進むにつれて次第に、メディア良化委員会による過剰なまでの検閲行動に憤りを覚えつつ、自由に書籍を手に取り読める現実に感謝すべき、との思いを新たにしました。
ただ、今回は公共施設としての図書館ではなく、営利組織としての書店。
その書店で働く販売員さんの、ある種の決意 (思想?) 表明に、まずは、とても興味を惹かれました。
もちろん、考え方は人それぞれなのは当たり前ですから、コメント欄は賛否両論で渦巻いております。
この事件については、異常性の高さとは裏腹に、それが遠い世界の話ではなく、日常の延長線上に存在した、という点が多くの人の興味や思考を誘ったのでしょうし、私もその一人に数えられます。
それゆえ、真実を伝えようとする意思は尊く、出版という行為は完全に否定されるものではありません。
それなりの印税が彼に入るだろう。
ただ、ブログ主が述べられている通り、もう少し手法を考慮できなかったのかなぁ、という疑念は残ります。
新聞の連載記事でも良かったでしょうし、Web (課金) 記事でもイイでしょう。
いずれにせよ、発信者が不特定多数に直接伝達する手段を選択していれば、流通、という二次的な意思の介在も無く、この書店員さんの悩みも無かっただろうになぁ、とも思うのです。