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Use it for myself.

HGUC MSM-07 ズゴック ~アクリルガッシュで基本塗装~

zgok

前作のガンタンク同様、またぞろ、絶賛パチ組み放置中だった量産型ズゴックさんを塗装の練習用として復活させてみました。

 

【 切っ掛け 】

www.youtube.com

ズバリ、上記動画で紹介されている「エナメル塗料」を用いた筆塗りを実際に試してみたくなった、からでした。

前作のガンタンクも、そこそこ上手く塗装できたとは思うのですが、正直申し上げて、「教科書通りにやってみた」だけになってしまって、自分で考え抜いた感、あるいは血肉となった感が有ったか?と言うと、いささか心許なかったのも事実です。

toomore-such.hatenablog.jp

やはり理想の塗装は、何と言っても「平田ガンス」なのですが、彼のような色彩感覚を持ち合わせていない私には、ちょっと到達が難しい領域です。

加えて、潤沢な溶剤によって塗料を何倍にも薄める関係上、その使用量は半端なく、同居人に配慮せねばならない住宅事情において、この手法の導入は大変難しい、と言わざるを得ません。

toomore-such.hatenablog.jp

そんな中、上記の動画に出会ったのです。

ひと目見て、「平田ガンス」風の塗り方だ!と思いつつも、pZero 氏のやり方は、まるで水彩画のような平田氏のそれとは異なり、油絵のように色を置いて行く筆運びで、正に、発色と伸びの良いエナメルの特性が活きる、あるいはそうした性質だからこそ可能な筆塗り、と申し上げられるでしょう。

平田メソッドには、いささか高いハードルを感じましたが、「これならば、私にもできそうだ」と思えましたし、加えて、溶剤量を抑制できそうな点も、重ねて万々歳、といったところでした。

 

【 キットの状態 】

さて、せっかく塗装するのですから、最低限の工作は施しておきたいところです。さりとて、早く練習に入りたいので、あまり手間取りたくもありません。

そこで、ガンタンク同様、一度すべてバラした上で「合わせ目消し」だけを行ない、ディティールには一切手を加えずキットそのままとしました。

また、ペーパーによる表面処理は 600番まで掛けました。

 

【 下地塗装 】

私はガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ」が好きで、ホワイト・ ブラック・オキサイドレッドの 3種類を持っていますが、

ガイアノーツ GS-04 サーフェイサー エヴォ オキサイドレッド 50ml

ガイアノーツ GS-04 サーフェイサー エヴォ オキサイドレッド 50ml

今回のズゴックは UCカラーにしたいので、

http://en.gundam.info/series/unicorn/wp-content/uploads/sites/3/2014/12/uc_mechanics_detail_69.png

無難なオキサイドレッドを下地として採用しました。

oxideRed

ちなみに、同居人に配慮せねばならない住宅事情、と言っておきながら、いきなりラッカー系を使用していますが (苦笑)、エナメルからプラスティックを保護するため、下地とレイヤリング (後述) だけは止むを得ずラッカー系を使用します。

 

【 基本塗装 】

さぁ、ようやく本題の基本塗装です。

今度こそ (笑)、「同居人に配慮せねばならない住宅事情」に配慮して、水性塗料を使います。

しかし、「エアブラシ用アクリジョン専用うすめ液」が未発売の現状で、またぞろ、在庫のアクリジョンでドツボにハマりたくはありません。

toomore-such.hatenablog.jp

さりとて、廃盤も噂される水性ホビーカラーを新たに購入するのもどうか、と思いますし、タミヤカラーアクリルはガンタンクの時、乾燥速度がイマイチに思われたので、今回は「混色上等」とばかり、アクリルガッシュを試してみるコトにしました。

事前に入門セット付属のパレットで混色レシピを確認したのですが、噂に違わず乾燥がかなり早く、余っていた「水性ホビーカラーうすめ液」と「水性カラーアクリジョン専用うすめ液」を併用して、その度合いを調節する必要がありました。

IMG_5325

なお、混色は Mr.カラーの例を参考に下記のような比率としてみました。

部位 Mr.カラー AG比率
グリーン(濃) 38 オリーブドラブ(2) +
2 ブラック
8 LB:12 PYD
= 1:1…①
グリーン 21 ミドルストーン +
38 オリーブドラブ(2)
①:43 PGM:42 PGL:34 BS
= 1:1:1:1
前腕・太モモ 22 ダークアース +
1 ホワイト
8 LB:12 PYD:34 BS
= 1:1:0.5
完全には近似色とならなかったので、
適宜 1 W と 34 BS で調整
ダクト&アイアン・ネイル 1 ホワイト +
2 ブラック
余っていたので

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

また、溶剤との希釈比率は下記を基準とし、

  • 水性ホビーカラーうすめ液:アクリルガッシュ = 1~1.5:1
  • 水性カラーアクリジョン専用うすめ液 (≒ リターダー) ⇒ スポイトで 5滴追加

これらのレシピを元に、エアブラシで各色を吹き付けたのが下記画像になります。

ag

カタログ記載の通り、かなりマット感の強い塗料でした。

また、事前サフと溶剤を使用したせいか、プラスティック表面への食い付きも悪くなく、塗膜強度もマスキングテープに負けない程度には強くなっていました。

このまま組んでもカッコイイかも知れませんが、今回はエナメルを筆塗りしていきますから、それらに負けないよう、クリアーでコートしてあげたのが下記画像になります。

DSC02022

ちなみに、クリアーは今後、相当量使用するコトになりますので、少しお得なガイアノーツの製品を採用しました。

ガイアカラー007・クリアー

ガイアカラー007・クリアー

また、アクリルガッシュが乾き切っていなかったようで、クリアーとの乾燥時間、あるいは収縮の差から、ガッシュ側にヒビが入ってしまいました。

DSC02018

ただ、装甲表現として、これはこれで面白いように感じましたので、次回から乾燥時間には気をつけるコトにして、今回は修正せず、そのままとしてみました。

このヒビが後でどんな感じになるのか、少し楽しみでもあります。

 

さぁ、次回投稿から、いよいよ筆塗り開始となります。

どんなズゴックさんに仕上がるでしょうか。どうぞお楽しみにw

© toomores_such