Band of Brothers
8月なので、戦争映画、づ (憑) いていますが、それにしても、欧州戦線について浅学でした。
ノルマンディー上陸作戦以降の米英両軍のドイツ本国への進行は順調、と思い込んでいましたので、これ程までに過酷な戦闘が繰り広げられていた事実に大変驚愕しましたし、加えて、本作の登場人物が皆、実在の方、という事実が番組の存在感を強固としていたのかも知れません。
それを特に感じさせてくれたのが、第6話「衛生兵」に登場したベルギー人看護婦 ルネ。
劇中の兵士たち同様、米独兵の死亡シーンに慣れてしまった視聴者にとっても、負傷者を救おうと懸命に努力していた彼女の死は、無慈悲な戦火に散る命に感じ入る強烈なシーンでありました。
日本降伏前年の、しかもクリスマスイブに亡くなってしまうなんて... ベルリン陥落までの残る 4ヶ月を凌げれば、と後世を生きる身としては思わざるを得ません。
徹頭徹尾 「第101空挺師団」視点のため、ドイツ軍兵士たち or 望まない戦火に巻き込まれた一般人の声が少ない、等の問題は散見されましたが、番組冒頭に登場する、実際の地獄で辛酸を嘗めた老兵各位の言葉は、心に刺さります。
月並みかも知れませんが、人間ぶっ殺すのマヂ辛い。戦争ダメ。平和が一番。
オススメです。