人生初の Mac は IIcx でした
Apple が Macintosh 30周年記念ページを開設しています。
思えば、人生初の Mac は IIcx でした。
レポートを EGWord でせっせとタイプして、フロッピーディスク (もはや死語ですねw) でデータをキャノン01ショップに持ち込んで、レーザープリンタで印刷した「その時」は、その仕上がりに腰を抜かしたものです。私の駄文 (笑) がまるで学術論文と見紛うばかりでした。
IIcx とは 4年の付き合いでした。レポートのみならず、ゲーム、パソコン通信、そしてプログラミングなど、色々な体験をさせてもらいましたが、4年の後、パソコン通信で知り合った方へお譲りして、私は AT互換機 (≒ Windows3.1) へ移っていくことになります。
亜種 (Perfoma) 乱造前でしたが、Steve Jobs 放出に伴なう影響 (だったのか正確には分かりませんが) で、年を追うごとに「使う楽しさ」を失って行くコトに、ある種の苛立ちを感じ始めていました。
あんなにも憧れていたリンゴマークだったのに
舶来の雑誌に掲載されていた Apple IIc の広告を穴が空くほど眺め、初代 Macintosh 128K を求めてわざわざハワイまで渡航する人たちに羨望の眼差しを向けていた日々を思うと、「どうしてこうなった」以外に語る言葉が有りませんでした。
イノベーションの潮流は Windows を擁するマイクロソフト陣営へ向かいつつある。当時のそんな空気を感じてプラットフォームを移る決断を下したのですが、何とも言えぬ、やるせない気分だったコトを今でもよく覚えています。
その後、従兄弟が使っていた PowerBook G3 を見て、OSX を触って、Unix であることを知って、そして、その源流があのキャノン01ショップに陳列されていた NeXT であることを知って、再び Mac に舞い戻ることになります。以来 11年 (2003〜)。今も Mac ユーザを続けています。
結局、私 (たち?) には Jobs氏が必要だった、のでしょう。彼の鏡写しのような製品群たちだけが魂に火を灯すことができた、のでしょう。そんな Jobs氏が鬼籍に入って早 2年強。Cook.CEO と Sir.Ive 率いる新生 Apple は、ここまでは上手くやっているようにも見えます。
本当のところは中の人以外知る由もありませんが、私の願いはただ一つ。あの時のようにやるせない気分にだけはしてくれるな。憧れのリンゴマークにはいつまで経っても憧れの存在であって欲しい。たったそれだけなのです。
Macintosh 満30歳おめでとう!次の 10年も幸有らんことを!