久々の完成品。「汚しだけ楽しむ」と割り切ったら完成できた。
前回の完成品が昨年10月。
素組みや制作途中は数有れども、工作や塗装で色々考えてしまうと手が止まってしまい、対象への関心が薄れてしまう日々が続いていました。
このままだと、プラモは積むだけで全然趣味とは言えないな、と思い、一念発起して「汚しだけ楽しむ」と割り切ったら完成できました。
▼ 制作キット
ビークルモデル 002 Xウイング・スターファイター
本当は「積みプラスペース解消のため大きい箱のキットを消化した方がイイ」とは分かっているのですが、つべでビークルモデルを楽しそうに製作している動画を観て、ふと自分も作りたくなったので、素組みしたまま放置していた X-WING を我が家のマウンテンサイクルから発掘してきた次第。
▼ 工作
ゲート処理だけ。しかも、400番の紙ヤスリを当てただけ。(この後、クリアーをスプレーするつもりだったので、ヤスリ傷は消えると判断)
とにかく手が止まらないよう、何事も簡易を徹底する心掛け。
なので、色分けも添付のシールを使って、時短、時短w
▼ 塗装 ①〈クリアーでコート〉
以前、制作したビークルモデルのミレニアム・ファルコンがエナメル塗料でバキバキに割れた苦い経験から、今回は予めラッカー系のクリアーでコートしてから汚し塗装を施すコトに。
しかし、この判断が後で大きな誤りと気づくハメに...
▼ 塗装 ②〈エナメル系でウォッシング〉
さて、未だ2工程目なのに、もうお楽しみの汚し塗装の始まりです。
普通、スミ入れとしての色はブラック or ダークグレイを使うところでしょうが、私が愛用しているのは、ダークブラウン。
黒単体だとモールドが主張し杉る。グレー系だと逆に少しボヤける。
すると、タミヤ製の中ではブラウン系が候補として残るのですが、ダーク以外のブラウンは少し明るめでスミ入れとウォッシングの両刀使いには向いてなさそうなので、消去法でダークブラウンが残ります。
ちなみに、マイスター関田氏は XF-49(カーキ)+ XF-1(ブラック)を混色してスミ入れ塗料とされているようですが、この色合いも良さ気ですね。
で、実際にウォッシングしてみると、一度の綿棒の拭き取りでモールドのスミまで全て落ちてしまい、大失敗。
(;´д`)トホホ…
原因は、モールドを彫り直しを省略した上に、スケールの小ささが祟って薄めのクリアーコートでもモールドが埋まってしまった為でした。
(;´д`)トホホ…
こうなると、却って薄めのコート(少し砂吹き気味)が裏目に出て、モールドのスミは落ちるが表面は汚れたままという本末転倒ですから、拭き取りで汚れ具合いを整える手法は諦めざるを得ません。
▼ 塗装 ③〈シタデルカラーでウォッシング〉
さて、どうしたものか。
このまま何らの対策を講じず手をこまねいていると、またぞろ放置プレーになり兼ねません。
要は、拭き取らず、筆塗りで汚れを表現できないか?と思案しておりましたら、ふと Citadel Colour の Nuln Oil を仕入れてあったコトを思い出しました。
結果は、と申しますと、さすがに高い塗料だけのコトはあります。
同じシャバシャバ系でも、タミヤのすみスミ入れ塗料よりも扱い易く、宇宙空間におけるススっぽい汚れを緩急を付けて表現できるように感じました。
もちろん特有の渇きの早さ、また乾くと容易に落とせない性質故、素早い筆運びが必要となりますが、敢えて塗料溜まりを作って暫く放置の上で拭き取ると、ミレニアム・ファルコンのようなレーザー痕を再現できたりと様々な工夫の余地が有る塗料でした。
(´ε`;)ウーン… 恐るべし、Citadel Colour.
このクオリティならば、確かに人気が出るハズです。
あとは、エンジンノズルとレーザー砲の根本を暗めのシルバーで。
レーザー砲の先端は X-12(ゴールドリーフ)で筆塗りすれば完成です。(先端部は頻繁に高熱になるため汚れない、という想定でキレイに塗ります)
▼ 完成、そしてお披露目
では、久々の完成品をご覧ください。
▼ さいごに
今回は「汚しだけ楽しむ」という趣旨でしたから十分楽しめましたが、やはり完成度の点では少し不満が残ったのも事実です。
やはり模型制作も一種の技能ですから、基本的な工作/塗装技術の反復練習は欠かせません。
次回作では今回の問題点となったモールドを意識して、より高い完成度を目指してみたいと思います。