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Use it for myself.

脱ガンプラを目指し #モデルキット999 #コルセア を習作がてら制作してみた。

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▼はじめに

先日来より当ブログでは「脱ガンプラ」を積極的に訴えておりますが、「ただ訴えるだけで何も制作しない」では全く説得力が在りませんよね。

toomore-such.hatenablog.jp

なので、何か組立ててみねば、と考えあぐねいておりましたら、毎度大きな影響を受ける サクライ総統 ご出演の動画にて飛行機模型が紹介されており、形状やモールドの美しさにスッカリ魅了されてしまいました。

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▼キット選び

とはいえ、エアモデルは完全に門外漢。

お作法も分からず、いきなり高価、且つ高品質なキットを「モノ柱」とする愚を犯すのもイヤですから、習作に相応しい価格帯でキットを選ぶコトに。

以前から気になっていたウォルターソンズジャパンの モデルキット999シリーズ 中から、単色で塗装が楽そう(とても大事)という理由で、

コルセア、キミにきめた!(声:サトシ)

 

▼さぁ、制作開始

早速、最初の難関、合わせ目消し

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合わせ目が機体上面のモールドと交差しているので、何も考えずヤスリ掛けしてしまうと、せっかくのモールドが消えてしまいます。

なので、予めモールドを深めに彫っておく必要がありますが、はみ出した接着剤に「通せんぼ」されてしまっている上、スジ彫りし難い曲面なので、薄い目立てヤスリを使ってみました。

結果、オリジナルより太めの線に成ってしまいましたが、コクピット前のパネルのように モールドが入り組んでいる曲面 でスジ彫りに失敗したくないので、少々ラインが太くなっても安牌な方法を採ってみました。

他に気になる点は、本体と尾翼の接合部の 隙間 ですね。

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こちらは、サクライ総統ご教授の 溶きパテのスミ入れ で対処してみました。

筆塗りした溶きパテでモールドが埋まらないかヒヤヒヤでしたが、何とか綿棒で落とし切ることができ、事無きを得ました。

さぁ、これで組み立ては完了。お次は、塗装です。

 

▼初レインボー塗りに挑戦したものの大失敗

Wikipedia によると、コルセアは 80年弱前に運用開始となった相当昔の航空機ですが、「全長 10.16m/全幅 12.49m/全高 4.48m」と、それなりに大きい機体です。

なので、塗装面は、光源によっては、さぞかし様々な表情を垣間見せていたコトでしょう。

N209TW 1945 Goodyear FG-1D Corsair s/n 92489

単色の、しかもスケールの小さい 1/72 で、どうやってソレを表現するか。

思いついたのが、レインボー塗り でした。

(参考)レインボー塗り

比較的、暗めの紺色 による実機写真の多い コルセア ですが、個人的には 明るい蒼 の方が似合うと思ったので、先ずは下地も明るめに。

平田ガンス 宜しく 200% に希釈したマホガニーを筆で薄く塗り、800番の神ヤスで表面を一通り撫でて平滑にしておきます。

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ところが、この後のレインボー斑の筆塗りで大失敗。

アクリジョンを使ったのですが、久々だった所為か、精製水の希釈量を間違え、あちこちでボテッとした斑点に。

迷うコトなく、ペイントリムーバーの中にドボンとなりましたと、さ。

 

▼気を取り直して、レインボー塗りに再挑戦

とはいえ、ペイントリムーバーを以ってしても塗膜を完全に落とし切れる訳ではなく、さりとて下手にヤスって、またぞろモールドを痛めたくありません。

なので、止むを得ず、再下地には溶剤で薄く希釈した黒サフをエアブラシで塗布して全体を覆い尽くてみました。

その上に改めて、たっぷりの精製水で希釈したアクリジョンでレインボー斑を筆塗りして行きます。

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( ´Д`)=3 フゥ

紆余曲折ありましたが、これにて下地は完成です。

 

▼レインボー斑が活きるよう、ドライブラシで蒼を乗せる

さて、このままフツーにベッタリと蒼色を塗りたくってしまっては、折角ココまで苦労して仕上げたレインボー斑が活きませんので、まるで水彩画の如く透過した塗膜仕上げがレインボー塗りには必要だろう、と。

瓶生濃度のまま掠れるように塗って行くのも一手ですが、モールドを考慮するとイマイチ。

はてさて。どうしたものか、と思い悩んでおりましたら、初代の下記動画に遭遇しました。

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なるほど。乾燥の遅いエナメル塗料によるドライブラシならば、レインボー斑を活かすのも容易ではないか、と。

なので、今回の塗装は、ドライブラシ、キミにきめた!(声:サトシ)

混色レシピとしては、

 ① シーブルー + 少々のエナメル溶剤
 ② シーブルー:フラットホワイト=9:1 + ①より多めのエナメル溶剤
 ③ シーブルー:フラットホワイト=7:3 + ②より多めのエナメル溶剤
 ④ シーブルー:フラットホワイト=5:5 + ③より多めのエナメル溶剤

といった感じで徐々に明度を上げて行きます。

で、4回塗り重ねた結果がコレ。

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もう少しパステル調に落ち着くと期待していましたが、タミヤエナメルの性質上、ツヤは抑制されていても、かなりハッキリした発色と成りますね。

あとはデカールを貼り、24-12 シタデルカラー NULN OIL (24ml) で全体をウォッシング。

着陸脚とプロペラも同様にシタデルカラーの黒と銀で筆塗り。

最後にキャノピーを「シーブルー:フラットホワイト=3:7 + 少々のエナメル溶剤」で筆塗りすれば、はい完成です。

 

▼完成品はコチラ

MK999 U.S.Forces F4U-1D Corsair

 

▼今回の反省点

①キット独自のモールドを極力温存すべき。

  1. 【適切なサイズのヤスリを使う】
    〈失敗〉ガンプラで使うサイズのヤスリをそのまま当ててしまい、モールドの彫り直し(≒ 復元)箇所を増やししてしまった。
    カイゼン合わせ目消しで使うヤスリは耐水ペーパーを小さく切るなど工夫し、やする面を最小限とすべき。

  2. 【塗料の希釈には留意する】
    〈失敗〉塗料の厚みでモールドが埋まってしまった箇所が有る。
    カイゼンとにかく薄く塗る。

モーターヘッドと飛行機だけは絶対ツヤ有り

〈失敗〉ドライブラシのおかげで塗膜がザラザラとなり、見事なまでにツヤ消しとなった。(戦車模型だったら満点だったでしょうけど)
カイゼンやはり飛行機の表面は滑らかでツヤが有った方が絶対イイ。

N209TW 1945 Goodyear FG-1D Corsair s/n 92489

 

▼最後に

初飛行機模型/初レシプロ機/初レインボー塗装/初(全部)ドライブラシ

と初物尽くしの今回の制作でしたが、単色故、表情に乏しくなりがちな点を補うべく塗装の工夫に取り組んだ習作となりました。

上述の通り、反省点は多々有れども取りあえず完成しましたので、備忘録がてらブログ記事としてみた次第です。

あと、末筆ではありますが、本ブログ的には本作品が 3年と 9ヶ月ぶりの完成品となります。

toomore-such.hatenablog.jp

永らく仕掛品ばかりの未完成病に悩まされおりましたので、この点でも、自身として記念すべき完成品となりました。(習作ではありますが)

この調子でガンプラ以外の模型制作に積極的に取り組んで行きます。

 

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