HGUC MSM-07 ズゴック ~エナメル塗装、そして完成~
最近は画材屋を訪問するのが楽しくなって参りましたw
さて、前回はアクリルガッシュでの基本塗装まで終えました。
toomore-such.hatenablog.jp
いよいよ、ローガン梅本氏風に申し上げますと、「ここから先は面白いコトばかり」といった感じでしょうか。
【 エナメル塗装 → デカール貼り → クリアーでコート 】
まずは、下記一覧表を参考に
Mr.カラーに該当する下記エナメル塗料をピックアップ。
部位 | Mr.カラー | エナメル |
---|---|---|
グリーン(濃) | 38 オリーブドラブ(2) + 2 ブラック |
(基調色) (濃淡調整) |
グリーン | 21 ミドルストーン + 38 オリーブドラブ(2) |
(基調色) (濃淡調整) |
前腕・太モモ | 22 ダークアース + 1 ホワイト |
(基調色) (濃淡調整) |
エナメルによる筆塗りを開始しました。
最初は、どう塗ったら良いのか、いささか悩みましたが、よくよく考えてみれば、基本塗装はシッカリ終えているのですから、汚し塗装と割り切って気楽に色を置いて行けばイイのだ、と思ったら、心も筆運びも軽くなりました。
筆塗り完了後は、前回と同じ轍を踏まぬよう 1日以上十分に乾燥させ、S.A.F.S で余ったデカールを貼り、クリアーでコートしました。その結果が下記画像になります。
濃淡というよりは何やら似非迷彩のようですw
まだまだ修行が足りてない感満載ではありますが、何事も練習あるのみなので、次の工程に進むコトにしましょう。
【 ウォッシング → ドライブラシ → チッピング → クリアーでコート】
いずれも下記の通り、やはりエナメル塗料を使いました。
方法 | エナメル |
---|---|
ウォッシング | |
ドライブラシ | |
チッピング |
ウォッシング
選定理由は、「戦車模型低級技術指南」に載っていた XF-1 と X-26 の組み合わせによるオイルスティンを単純に試してみたかっただけなのです (ヲイ
ただ、ズゴックは水陸両用なので、全身オイル汚れ、というよりは屋外駐車の乗用車ような水垢がヒドいんじゃないか、と考え、混色相手を XF-1 ではなく、もう少し薄いダークブラウンにしてみました。ドライブラシ
全体的に暗めな感じの緑系が多いので、これらのエッジを映えさせるには、明るめのグレー系がイイかな、と。 ちょうど手元にあったデッキタンがイメージに合ったので、それを再利用するコトにしました。チッピング
表面の塗装が剥げ落ちて下地のオキサイドレッドが見えてしまっている、という状況を想定して、当該色に近いハルレッドを選びました。
戦車模型低級技術指南: やりたくないことしないで作る面白いだけのプラモデル技法書
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で、その結果が下記画像になります、と行きたかったのですが...
作業に夢中で写真を撮り忘れましたっ!
( TДT)ゴメンヨー
【 アクリルの雨 】
チッピングを以って、完成としても良かったのですが、同様に「戦車模型低級技術指南」に掲載されていた「アクリルの土埃を吹き、アクリルの雨を降らせる」を試してみたかったので、もう一手間掛けるコトにしました。
書籍では、アクリルガッシュのグレイッシュベージュを埃色としていましたが、手元にタミヤカラーアクリル塗料の XF-52 フラットアースが残っていたので、近似色のこちらをアクリル溶剤で極限まで薄めて、エアブラシでズゴックの全身に吹付け。
タミヤカラー アクリルミニ XF-52 フラットアース つや消し
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しばらくしてから、100均で購入した霧吹きスプレーでアクリル溶剤の雨を降らして、埃汚れを再現してみました。
タミヤカラー アクリル アクリル溶剤特大 (X-20A 250ml) 81040
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で、その結果が下記画像になります、と行きたかったのですが...
作業に夢中で写真を撮り忘れましたっ!
( TДT)ゴメンヨー
【 泥汚れ 】
アクリルの雨で終わりと思いきや、更にもう一手間、足元に泥汚れを施します。
pZero 氏の映像でも紹介されておりますが、
youtu.be
今回、リキテックスのモデリングペーストに混ぜるのは顔料ではなく、ガンタンクの時に活躍した「汚れ色ならアクリル塗料 4兄弟」
に出張ってきてもらい (笑)、足元とアイアン・ネイルに筆で塗りたくりました。
最後に、つや消しトップコートのスプレーを吹いて、全工程、完了ですっ!
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【 完成 】
さぁ、いよいよ組み立てです。
ず~っと、焼き鳥の串状態が続いていましたので、どんな感じになるのか、本当にワクワクしましたが、完成したズゴックは下記画像になります。
おお。我ながら、なかなかイイ感じに仕上がりました。
実は、UCカラーにすると決めた時から、色褪せた感を制作の中心に据えてきました。
一年戦争が終戦となった 0080年から UC の舞台となった 0096年までの 16年間。
かつてのように本国からの補給に頼れない中、闘い続けた傑作機ズゴックは、永い年月を経て本当にクタびれてしまっているんだろうなぁ、という想像を巡らせながら塗装を重ねてきましたので、ほぼイメージの通りの仕上がりに、とても満足しています。
【 総括 】
今回は、今までに無く、さまざまな塗装表現に挑戦しましたし、これまでなかなか定まらなかった塗装方法に一定のパターンを作り上げられました。
そして、何よりも一番の収穫は、制作を楽しめたコト。
ネットで素晴らしい作例を見るたびに自信を無くし、制作に迷い、未完成病とも言えるような状態がしばらく続いておりましたが、今回ズゴックを最後まで作り上げ、何やら気が晴れたような、吹っ切れたような、清々しい心持ちになりました。
やはり模型は完成させてナンボ。
パチ組絶賛放置中のガンプラたちは、まだまだ居るので、もう少し、このズゴックのように塗装で遊んでみたいなぁ、と考えています。
末筆になりますが、このような契機となった pZero氏の動画に、とても感謝します。本当にありがとうございました
m(_ _)m
さぁ、次の生贄くんは、どのガンプラさんにしようかしら(笑)